現地カリフォルニアにて2023年4月のアーモンドの出荷統計が発表されました。
2023年4月単月の出荷量は 140,436,061 ポンドの出荷量となりました。 前年の 4 月単月出荷量 を 23% 下 回りました。
◆内訳
<4月単月の前年同月比>
アメリカ国内向け出荷:56,819,919 ポンド(前年同月比9%減)
輸出向け:140,436,061 ポンド(前年同月比23%減)
合計:197,255,980 ポンド(前年同月比20%減)
<8月- 2023年4月時点累計の前年比>
アメリカ国内向け出荷:544,045,752 ポンド(前年同月比6%減)
輸出向け:1,451,621,805 ポンド(前年同月比7.6%増)
合計:1,995,667,557 ポンド(前年同月比3.5%増)
4 月末時点のアーモンドの搬入量 2,569,804,341 ポンドでノンパレル種の比率は 38.96% となっており ます。
◆アジア・オセアニア地域
・中国/香港 ・・・ 剥き身29%増加、殻付き79%増加
・日本 ・・・ 剥き身25%増加
・韓国 ・・・ 剥き身79%増加
・インド ・・・ 殻付き27%減少
・タイ ・・・ 剥き身30%増加
・ベトナム ・・・ 剥き身6%増加
アジア・オセアニア全体では剥き身13%増加、殻付き18%減少となります。
◆中東・アフリカ地域
・UAE ・・・ 剥き身61%減少、殻付き88%減少
・トルコ ・・・ 剥き身34%減少、殻付き95%減少
中東・アフリカ地域全体では剥き身34%減少、殻付き89%減少となります。
◆ヨーロッパ地域
・中央・東ヨーロッパ・・・ 剥き身92%増加
・西ヨーロッパ ・・・ 剥き身33%減少
ヨーロッパ地域全体では剥き身28%減少、殻付き44%減少となります。
出荷動向
全体として1月以降連続して過去最高の出荷量を記録していました。その反動で4月は動きは鈍い結果と なりました。中でも 中東・アフリカ地域全体 で大幅な出荷量の減少となりました。
収穫予想と現地状況
4月のテラノバレポートにもありましたが来期CROPの収穫量は減少する見込みです。
主な理由として3つ挙げられると考えます。
1. アーモンドは桜と同じく春に開花を迎える植物。開花時期に雨が降り、寒く湿った天候が当たってしまった。また、その影響で受粉するためのハチの活動が少なかった。
2. 農家の財政難。労働者の賃金高騰や費用削減のため一部、木々の手入れ放置がされた。
3. 洪水により土壌の水質悪化と木々がストレスに見舞われた。