栁川かおり
医師/料理家
我が家はみんなアイスが大好き。ほぼ1年中食べていると言っていいほどです。シンプルなバニラアイスも人気だけれど、いろんなフルーツのアイスも楽しいもの。だけど野菜以上に旬がはっきりしているフルーツは、夏の間に手に入るものが限られていているので、少し残念に感じることも。それに比べてドライフルーツは、季節を問わずいつでも楽しめるというのも長所のひとつ。こういう時こそ活用しないとね。
ちょうどあったのが、パイナップル、りんご、プルーン。これでフルーツアイスを作る。ドライフルーツはそのまま凍らせると固いので、パイナップルとリンゴは牛乳につけて水分を含ませる。しっとり柔らかくなるだけじゃなく、ドライフルーツの甘さが牛乳に出てくるから、砂糖も控えめで作れるのです。
最初に作ったのはパイナップルアイスクリーム。半量は刻んで、半量は牛乳と一緒にミキサーにかけて滑らかに。ココナッツミルク、コンデンスミルク、卵黄を加えたら、時々混ぜながら凍らせる。ピニャコラーダ風アイスの出来上がり。ミキサーにかけたパイナップルのおかげか、カチカチになりすぎずに、お店のアイスのような滑らかさになるのもうれしいポイント。
りんごは少し手軽なアイスバーに。リンゴを薄めにスライスして、ヨーグルト、コンデンスミルク、生クリームも加えて混ぜたら、容器に流し入れるだけ。途中で混ぜる手間もなく、ほったらかしで作れるのがアイスバーのいいところ。甘酸っぱいリンゴとヨーグルトでさっぱり仕上げ。夏にりんごのお菓子が楽しめるなんてね。
最後のプルーンはさらにお手軽に、市販のバニラアイスに+αで作ります。プルーンは濃い目の紅茶と一緒にさっと煮て冷やすだけ。これをバニラアイスにかければ、アフォガード風アイス。やわらかいプルーンは戻す必要もなく、短時間煮るだけでもしっかり紅茶と馴染みます。
夏のアイスの愉しみ方は、まだまだありそうです。
2児のママ。出産を機に2011年より料理ブログを開始。シンプルな料理をより美味しく!をモットーに、まいにち食べても飽きないような「おうちごはん」を目指す。2012年日本テレビ系「ヒルナンデス!」内の史上最大の家庭料理コンテスト「レシピの女王シーズン2」にて優勝し、初のレシピ本を出版。
和食料理人である父の影響により、幼少から実家店舗で料理の基礎を学び、現在も料理家の仕事と両立して和食料理店に立ち腕をふるう。食に関する9つの資格を有しており、企業のレシピ開発やTVなどのメディアでも活躍中。トライアスロンの国内大会では年代別優勝するほどの実力で「食✕スポーツ」の普及活動も精力的に行っている。