栁川かおり
医師/料理家
マカダミアナッツを見ると、ハワイを思い出します。ハワイのお土産として有名ですよね。私の中ではそんなイメージが強かったマカダミアナッツですが、実は近年は、南アフリカでの生産量が増えてきていて、ついには世界最大の生産国になっているのだそう。南アフリカの寒暖差のある気候は、マカダミアナッツの栽培には最適なのだとか。そんな南アフリカ産のマカダミアナッツ。しっとりとした食感とほんのり甘さのあるクリーミィな味わいに納得です。
もうひとつ思い出すのがクッキー。
日本ではマカダミアナッツをそのままの姿で見かけることはあまりない気がします。私が普段行く田舎のスーパーだからかもしれないですが。マカダミアナッツがあるのは、おやつコーナー。クッキーにチョコ、変わり種のおかき。ナッツのお菓子が好きな私は、マカダミアナッツ入りという珍しさもあって、つい手が伸びてしまいます。おそらく私が一番初めに食べたマカダミアナッツはクッキーだったはず。
大きめのサクッと軽いアメリカンタイプのドロップクッキーに、ごろんとしたマカダミアナッツがたくさん入ったもの。卵と砂糖、粉類を混ぜた生地に、マカダミアナッツを沢山入れて。成型もキレイに形作られたものではなく、スプーンでラフに落とすだけ。このラフな雰囲気が、なぜかマカダミアナッツのイメージそのもの。これだけでもいいけれど、仕上げにマカダミアナッツをさらにのせて焼く。焼くと一回り大きくなるドロップクッキーには、はみ出すくらいのせるのがちょうどいいのです。
香ばしいクッキー生地にカリッとしたマカダミアナッツは、クッキーに負けない存在感。
ここにチョコを入れてもいいし、もう少し大きく作ってもいいかも!そろそろ焼き菓子がおいしい季節。まだまだたくさん作りたくなるクッキーになりました。
今回使用した商品はこちら。
2児のママ。出産を機に2011年より料理ブログを開始。シンプルな料理をより美味しく!をモットーに、まいにち食べても飽きないような「おうちごはん」を目指す。2012年日本テレビ系「ヒルナンデス!」内の史上最大の家庭料理コンテスト「レシピの女王シーズン2」にて優勝し、初のレシピ本を出版。
和食料理人である父の影響により、幼少から実家店舗で料理の基礎を学び、現在も料理家の仕事と両立して和食料理店に立ち腕をふるう。食に関する9つの資格を有しており、企業のレシピ開発やTVなどのメディアでも活躍中。トライアスロンの国内大会では年代別優勝するほどの実力で「食✕スポーツ」の普及活動も精力的に行っている。