栁川かおり
医師/料理家
“グルテンフリー“という言葉を聞くと、まず思いつくのはアレルギーのこと。でも最近はどちらかというとヴィーガンや低糖質レシピなどの体を整えるために使われることも増えてきたように思います。
アーモンドフラワーは“フラワー”という名前のとおり生のアーモンドを粉末状にしたもの。“フラワー”でもあるので小麦粉の代用品としても使うことができるのです。もちろん原料はアーモンドのみなので小麦粉は全く含まれていなくグルテンフリー、そしてナッツなので低糖質。しかもこれは皮付きアーモンドで皮ごと使って粉にしているのでタンパク質やビタミンなどのアーモンドの栄養も全部丸ごと食べられるという体にうれしいことがたくさんですね。
では、いざ使おう!と思った時にはどうやって使ったらいいでしょう。答えは簡単で、いつものお菓子のレシピで小麦粉の代わりにアーモンドフラワーを使うだけでO.K. とはいえ、いきなり全量を入れ替えるのが不安だった私は、まずは半量交換してみたら、いつもよりもしっとり柔らかい仕上がりのケーキになった。はじめは固まりにくいのかと心配していたけれど、想像以上に形もしっかりと作れたのでこれはいいぞと次は全量をアーモンドパウダーにしたバナナケーキにチャレンジ。
バターは使わないオイルケーキにしたら、生地をワンボウルでぐるぐる混ぜていくだていいのでより簡単。小麦粉のグルテンを心配しなくてもいいので、本当にぐるぐる~
っと混ぜていく。しっかり甘さのあるバナナをつぶして生地に加えたら、使う砂糖の量も半分で済んでより低糖質。トッピングしたバナナもとろんととろける焼き上がりで、見た目も豪華になるから本当にバナナはお菓子作りの強い味方ですね。
こうして完成したアーモンドフラワー100%のバナナケーキは、しっとり柔らかいのにアーモンドの風味がしっかりとある。食べ応えも満足感も大きいケーキになった。こんなにおやつ感があって、グルテンフリーで低糖質にも作れるなんて。アーモンドフラワーを使うと体に優しいケーキになりますね。
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2児のママ。出産を機に2011年より料理ブログを開始。シンプルな料理をより美味しく!をモットーに、まいにち食べても飽きないような「おうちごはん」を目指す。2012年日本テレビ系「ヒルナンデス!」内の史上最大の家庭料理コンテスト「レシピの女王シーズン2」にて優勝し、初のレシピ本を出版。
和食料理人である父の影響により、幼少から実家店舗で料理の基礎を学び、現在も料理家の仕事と両立して和食料理店に立ち腕をふるう。食に関する9つの資格を有しており、企業のレシピ開発やTVなどのメディアでも活躍中。トライアスロンの国内大会では年代別優勝するほどの実力で「食✕スポーツ」の普及活動も精力的に行っている。