栁川かおり
医師/料理家
真っ青な空と、眩しい太陽。同時に、お店に夏野菜も並ぶようになってくると、いよいよ夏がきた!と思います。
どんどん暑くなるとどうしても冷たいものを食べたくなるのと、料理するのも暑くなってしまって、きゅうりやトマトみたいな野菜を使いがちになります。でも、毎日それでは体が持ちません。夏バテまっしぐらになってしまいます。なので暑い夏こそ、火を使う料理も気をつけて作るようにしています。ただし、そんなに手がかからず、ぱぱっと茹でたり炒めたりできるものがいいですよね。
例えば夏野菜のいんげんなら、油と相性がいいので炒めるのが好きです。少し多めのオイルでさっと炒めたら、甜麺醤で味付けをした挽き肉と合わせた肉味噌炒めも美味しい。いつもならここで終わりなのですが、夏に負けないように仕上げにもうひとつ。ナッツをたっぷりと加えたら、カリッと香ばしくて食感もうれしい、ナッツそぼろの中華炒めの出来上がり。
使ったナッツはすっかりおなじみの「ロカボナッツ」。アーモンドとクルミ、ヘーゼルナッツが1日分ずつ個包装になって入っているから、手軽に食べられて、栄養もしっかり補える、毎日の体のケアにもぴったりなおやつ。ロカボナッツは塩とオイル不使用だから、そのまま食べるのはもちろん、こんな風に料理にも使いやすいんです。ごろっと粒のまま入れてもいいけれど、そぼろとしっかりなじませるには、使う前に砕いてから。砕く時は袋の上から麺棒で叩くだけでOK。ここでも個包装が役立ちますね。
それからオクラ。さっと茹でて和え物によく使うけれど、胡麻和えの代わりにナッツ和えに。砕いたロカボナッツに塩とオリーブオイルを混ぜた和え衣をオクラと和えたら、いつもとは少し違う洋風な和え物の出来上がり。ナッツで作ると和食ごはんだけでなく、中華風にも洋風にもなりますね。
2児のママ。出産を機に2011年より料理ブログを開始。シンプルな料理をより美味しく!をモットーに、まいにち食べても飽きないような「おうちごはん」を目指す。2012年日本テレビ系「ヒルナンデス!」内の史上最大の家庭料理コンテスト「レシピの女王シーズン2」にて優勝し、初のレシピ本を出版。
和食料理人である父の影響により、幼少から実家店舗で料理の基礎を学び、現在も料理家の仕事と両立して和食料理店に立ち腕をふるう。食に関する9つの資格を有しており、企業のレシピ開発やTVなどのメディアでも活躍中。トライアスロンの国内大会では年代別優勝するほどの実力で「食✕スポーツ」の普及活動も精力的に行っている。