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第29回「シルクロードの贈り物・ナッツ」 2019年01月23日

今日はいつものナッツの健康効果とは異なり、ナッツの故郷に思いを馳せたいと思います。

ナッツの多くが中央アジアの乾燥地帯を起源とすることはこれまでも書かせて頂きました。
このナッツが中央アジアの交流ネットワークとしてよく知られるシルクロードを介して、
ヨーロッパなどに拡がっていったことは想像に難くありません。
このたび、ウズベキスタンのナマンガン州タシュブラクの考古学的遺跡
(紀元後800年~1100年;日本では平安時代)を詳しく調査した結果が発表されました
(PLoS One. 2018;13(8):e0201409)。

この遺跡では主食となる穀類やマメ科植物と一緒に多様なナッツや果物が発見されています
(これらの多くは化石のような形でなくそのまま炭化しています)。
ナッツとしてはピスタチオとクルミが主に発見されています。
この遺跡ではピスタチオの原種2種と共に、近代種に近いピスタシアベラも発見されています。

また、クルミも様々な種が集められていたことが分かりました。
クルミの原種(原種は今でもウズベキスタンからキルギスに横たわるフェルガナ渓谷に1500~2800本残っています)もこの中に含まれていましたが、 異種のクルミもたくさん含まれていました。

つまり、シルクロードのこの重要な遺跡では、ナッツは商品作物として交易され、
ヨーロッパや中国に運ばれていただけでなく、種の交雑のためにも貴重な役割を果たしていたことが分かります。

暑い夏に、エアコンの利いた部屋で近代ナッツの起源について考えてみました。

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