クルミの2024年3月の出荷統計が発表されました。
2024年3月の出荷量は殻付きが18,223 ショートトン(以下st)で前年同月比約65%増、剥き身が31,668 stで前年同 月比で約8%増となりました。
<3月出荷量内訳>
◆殻付き アメリカ国内向け:1,319 千ポンド(前年同月比299%減)
輸出向け:35,127 千ポンド(前年同月比62%増)
合計:36,446 千ポンド(前年同月比65%増)
◆剥き身 アメリカ国内向け:18,633 千ポンド(前年同月比19%減)
輸出向け:44,703 千ポンド(前年同月比25%増)
合計:63,336 千ポンド(前年同月比8%増)
<3月単月出荷量の各国内訳>
日本向け剥き身 :6,141,292 ポンド(前年比7%増)
韓国向け剥き身 :3,506,168 ポンド(前年比5%増)
香港向け殻付き :192,620 ポンド(前年比30%増)
中国向け殻付き :当月出荷なし
インド向け殻付き :2,277,645 ポンド(前年比57%増)
ドイツ向け剥き身 :10,436,916 ポンド(前年比44%増)
トルコ向け殻付き :14,640,652 ポンド(前年比72%増)
UAE向け殻付き :5,642,784 ポンド(前年比21%減)
パキスタン向け殻付き:88,184 ポンド(前年比33%減)
日本向けの剥き身に関しての2024年3月末迄の総出荷量は、21,032,574 ポンド(前年比5%増)とな っております。
最新情報
・剥き実の2023クロップ累計出荷量は昨年比16.4%と増加を維持している。
・3月は主要輸出国であるドイツ、オランダ、スペイン、日本そして韓国への出荷も好調だった。
・3月は殻付きの出荷も非常に活発な動きを見せた月となり、中東諸国、アフリカ諸国が昨年同月比で60%近い伸びを見せた。
・2023年クロップ収穫量は3月末時点で820,966トンとなっており、当初の業界予想の760,000トンから7.5%の増加となっている。
・カリフォルニア産クルミに付いてはニュークロップ後、順調な出荷、契約は続いているが農家では継続して採算割れしているという認識がある。
・チリ産クルミの2023年クロップ収穫量は約180,000トンで、2024クロップは当初160,000~165,000トンと予想されていたが、現在は155,000トン程の予想に下方修正された。引続きチリ産クルミがカリフォルニア産に対して割高となり、需要がカリフォルニア産に流れてくる傾向が続くと考えられている。