現地カリフォルニアにて2024年4月のアーモンドの出荷統計が発表されました。
2024年4月単月の出荷量は 241,481,637 ポンドとなり、前年の4月単月出荷量を 22% 上回りました。
◆内訳
<4月単月の前年比>
アメリカ国内向け出荷:64,807,003 ポンド(前年同月比14%増)
輸出向け:176,674,634 ポンド(前年同月比25%増)
合計:241,481,637 ポンド(前年同月比22%増)
<8月- 2024年4月時点累計の前年比>
アメリカ国内向け出荷:547,294,961 ポンド(前年同月比1%増)
輸出向け:1,533,030,615 ポンド(前年同月比6%増)
合計:2,080,325,576 ポンド(前年同月比4%増)
4月時点でのアーモンドの搬入量は 2,442,591,341 ポンドで、ノンパレル種の比率は38.59%となって おります。
◆アジア・オセアニア地域
・中国/香港 ・・・ 剥き身6%増加、殻付き38%減少
・日本 ・・・ 剥き身1%増加
・韓国 ・・・ 剥き身34%増加
・インド ・・・ 殻付き65%増加
・タイ ・・・ 剥き身41%増加
・ベトナム ・・・ 剥き身73%増加
アジア・オセアニア全体では剥き身11%増加、殻付き45%増加となります。
◆中東・アフリカ地域
・UAE ・・・ 剥き身28%増加、殻付き404%増加
・トルコ ・・・ 剥き身102%増加、殻付き34%増加
中東・アフリカ地域全体では剥き身60%増加、殻付き247%増加となります。
◆ヨーロッパ地域
・中央・東ヨーロッパ・・・ 剥き身25%減少
・西ヨーロッパ ・・・ 剥き身10%増加
ヨーロッパ地域全体では剥き身6%増加、殻付き26%増加となります。
現地状況
• 四月の総出荷量は2億4,140万ポンドとなり前年同月比22.4%の大幅増となった。(昨年1億9,720万ポンド)主要輸出国で軒並み出荷数量を伸ばしているが、インド(32.9%増)、スペイン(約16%増)、モロッコ(約13%)とトルコ(約12%増)の出荷量の伸びが顕著である。
• 中東諸国、西欧の国内在庫がひっ迫しており、買い、出荷共に非常に強くなった。
• トルコの出荷量が伸びているのは、トルコ国内の需要というよりは出荷中継国としての役割が強いとみられている。
• アメリカ国内も4月の出荷は順調であったが、ここから需要期に入っていくため5月も更にセールス、出荷数量が伸びる期待がある。
• 4か月連続で出荷数量、契約数量が伸びていることで、2024年クロップ販売前の繰り越し在庫の予想レベルが毎月減少している。
• 2023年クロップ収穫サイズのアンバランスと好調な販売で、2024年クロップの引き合いも強く、特にカリフォルニア産の殻付きは、オーストラリア産と比較して同サイズでも大粒なため需要筋の引き合いが強い。
• 2024年クロップについて、業界内ではこのままの天候が維持されれば、ある程度の23~30サイズは確保されるという楽観的な見方が強い。
• 2月、3月の雨と降雪により2024年クロップの水事情は良好となっている。