現地カリフォルニアにて発表されました2020年6月のアーモンドの出荷統計です。
2020年6月単月の出荷量は、
前年の6月単月出荷量の165,170,775ポンドを6.17%上回り、175,367,101ポンドの出荷量となりました。
◆内訳
アメリカ国内向け出荷:58,503,291ポンド(前年同月比2.37%増)
輸出向け:116,863,810ポンド(前年同月比8.19%増)
合計:175,367,101ポンド(前年同月比6.17%増)
世界の地域別への出荷をみてみると、
◆アジア・オセアニア地域
6月単月の前年同月比
・中国/香港・・・ 剥き身43.37%減少、殻付き43.35%減少
・日本 ・・・ 剥き身41.16%増加
・韓国 ・・・ 剥き身4.45%増加
・インド ・・・ 殻付き53.01%増加
・ベトナム ・・・ 剥き身70.65%減少、殻付き100%減少
・タイ ・・・ 剥き身61.69%減
アジア・オセアニア全体では剥き身23.35%増加、殻付き31.93%減少となります。
2019年8月~2020年6月の総出荷量前年比
・中国/香港・・・ 剥き身33.54%減少、殻付き11.39%減少
・日本 ・・・ 剥き身32.23%減少
・韓国 ・・・ 剥き身13.08%減少
・インド ・・・ 殻付き8.02%増加
・ベトナム ・・・ 剥き身58.45%減少、殻付き96.41%減少
・タイ ・・・ 剥き身2.84%増加
アジア・オセアニア全体では剥き身14.43%減少、殻付き4.13%減少となります。
◆中東・アフリカ地域
6月単月前年同月比
・UAE ・・・ 剥き身7.08%減少、殻付き104.06%減少
・トルコ ・・・ 剥き身14.61%増加、殻付き昨年同月実績なし
中東・アフリカ地域全体では剥き身8.01%減少、殻付き44.22%となります。
2019年8月~2020年6月の総出荷量前年比
・UAE ・・・ 剥き身23.01%増加、殻付き45.65%増加
・トルコ ・・・ 剥き身107.18%増加、殻付き24.91%増加
中東・アフリカ地域全体では剥き身24.87%増加、殻付き27.39%増加となります。
◆ヨーロッパ地域
6月単月前年同月比
・西ヨーロッパ ・・・剥き身0.84%減少
・中央・東ヨーロッパ ・・・剥き身6.68%増加
ヨーロッパ地域全体では剥き身1.74%増加、殻付き0.57%減少となります。
2019年8月~2020年6月の総出荷量前年比
・西ヨーロッパ ・・・剥き身5.52%減少
・中央・東ヨーロッパ ・・・剥き身12.35%増加
ヨーロッパ地域全体では剥き身6.09%増、殻付き15.22%増となります。
2020年6月末時点のアーモンドの搬入量2,547,315,772ポンドでノンパレル種の比率は41.12%となっております。
また、2020年6月末時点のアーモンドの未成約在庫は252,235,668ポンドで、昨年比33.36% 増となっております。
成約済、未船積み率は昨対比30.71%増となっております。
先日発表されたアーモンド第2次収穫予想によりますと、第1次収穫予想と変わらず2020cropの収穫量は30億ポンドになる見込みと
ノンパレル種は昨年比約24%増加、カリフォルニアアーモンドの全体の約43%を占める見込みとなります。
USDAの調査によりますと木1本あたりに生っているアーモンドの実は約5,645個と昨年比21%増となっており、
ノンパレル種に関しましては5,621個と昨年比27%増加しております。
今回の発表は1次予想と大きな乖離がなく、2020crop の数量の見通しがたったことから現地相場は落ち着きを見せている様ですが、
現在の相場では一部の農家はコストを割っていると情報もあり、相場がさらに落ちることがあれば農家からの抵抗が表立つ可能性があります。