北里研究所病院 副院長である山田 悟(やまだ さとる)先生は、日々大勢の患者さんと向き合いながら、食べる喜びが損なわれる糖尿病治療において、いかにQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を上げていけるかを追求。2013年11月14日には、緩やかな糖質制限食=ロカボの考え方を普及させ、作り手にも食べる側にも、より良い社会の実現を目指す、一般社団法人 食・楽・健康協会を立ち上げました。(一般社団法人 食・楽・健康協会 代表理事)
糖質は三大栄養素の「炭水化物」に含まれており、糖尿病の原因となる血糖値を上げる因子となっています。適正な糖質摂取を心がけることで血糖値の上昇を抑えることができ、その結果、ムダな糖質摂取が抑えられることでカロリー制限よりもカンタンに体調管理に役立てることもできるのです。極端な糖質抜きではなく、おいしく楽しく適正糖質を取ることが推奨される理由がここにあります。
食・楽・健康協会は、一食で摂取する糖質量を20~40gにするという、適正糖質を提唱しています。ローカーボは、極端な糖質制限も含んでしまう概念ですので、食・楽・健康協会の推奨する適正糖質はそれと区別し、「ロカボ」と呼ぶことにしました。ちなみに、今の一般的な日本人の食生活では、1日に300gくらいの糖質を摂取しています。おにぎり2個と野菜ジュースだけで100gくらいになってしまうのです。
なお、誤差の許容範囲については、栄養表示基準(平成15年厚生労働省告示第176号)および栄養表示基準の一部改正(平成25年9月27日)新旧対照表に基づき、±20%(ただし、当該食品100g(清涼飲料水等にあっては、100ml当たり)の糖質量が2.5g未満の場合は±0.5g)を許容範囲といたします。