今年はオリンピックイヤーです。
超長寿社会に突入した我が国において、予防医療、あるいは抗重症化医療の観点から、
生涯に亘って運動と食事にどのように関わっていくかは大きな課題です。
今月から数回は、この運動を含めて、スポーツの栄養について考えていきたいと思います。
また、ナッツが栄養摂取の手段としていかに有効かということを考えていければと思います。
スポーツにおいて栄養を考える意味は、以下のようにまとめることができます。
1)筋肉をはじめとして臓器・組織のためのエネルギー
2)骨・筋肉などの骨格作り(体重コントロールを含む)
3)運動時の代謝促進
4)水分と体液のバランス維持
5)運動時の免疫力低下防止
この他にも、アスリート特有の病気。
例えば、神経性無食欲症、神経性拒食症、無月経などにも栄養が大いに関係しています。
このエッセイでは、これらのスポーツ栄養を解説させていただくと共に、
身近なナッツなどの食材を取り入れる為の工夫なども書かせて頂きます。
スポーツは特殊な人のためのものではありません。
あなたの隣にあるスポーツと栄養を一緒に考えていきましょう。
1961年福岡県生まれ。理学博士、医学博士。平成22年度文部科学大臣表彰され、わかりやすい解説に定評があり雑誌・テレビ出演も多い。