梅雨の季節です。
蒸し暑い日や梅雨寒の日が周期的に訪れて、体調だけでなく、
精神的にも不調になっておられる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、もう少しで盛夏がやってきます。
夏はスポーツを楽しむ方も多いと思います。今回は夏のスポーツに必要な栄養を考えてみたいと思います。
夏のスポーツを考えた食事は、
1:大量の汗に備える、
2:紫外線等の酸化ストレスを軽減させる、
そして、
3:弱った胃腸に優しい消化の良い、少量でエネルギーを得られることを特徴としています。
1では、既に熱中症対策などで有名になっていますから今更の感が強いのですが、
汗対策には単なる水では十分ではありません。
ナトリウムとカリウムを一緒に摂ることが大事です。
特に、スポーツの後の老廃物を排泄する目的ではカリウムは重要になります。
ナッツではピスタチオ、フルーツでも手軽に摂れるドライフルーツがお薦めです。
2では、ポリフェノール類の抗酸化物質を意識して摂取すると良いでしょう。
ナッツでは薄皮の部分にこのポリフェノールがたくさん含まれますから薄皮付きを上手に利用しましょう。
3では、スポーツの後の体温冷却に冷たいものを食べたいところです。
しかし、胃腸には冷たいものは大敵。
身体の冷却には、冷たくしたタオルなどを首筋、あるいは腋の下にあてて血液を冷やすことで対応しましょう。
少量で多くのエネルギーが摂れるマカダミアナッツやくるみは食欲がないときにはお薦めです。
1961年福岡県生まれ。理学博士、医学博士。平成22年度文部科学大臣表彰され、わかりやすい解説に定評があり雑誌・テレビ出演も多い。