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第33回「ピーナッツの歴史」 2019年01月23日

ピーナッツとピーナッツバターが流行っています。

ピーナッツバターに至っては、食感、ブレンド等に工夫をしたものに限らず、 トレーサビリティを備えたものまで多様な製品が入手可能になっています。
その関心の高さからよく尋ねられるのがピーナッツの歴史です。

ピーナッツは南アメリカ原産のマメ科植物です。
大型化石や澱粉成分の解析により、8500年前、アンデス山脈の東側から、 ピーナッツがペルー北部のザナ渓谷に移動したことが分かっています。

しかし、この頃のピーナッツは現在のものとは程遠い形や味だったようです。

15世紀後半から16世紀初頭にかけて、ピーナッツは北半球の熱帯・亜熱帯地域に広く、急速に拡大され、栽培されるようになりました。

初期のスペイン人とポルトガル人の探検家は、西インド諸島、メキシコ、ブラジル、ペルーなどでピーナッツが栽培されているのを 発見しています。
これらの地域から、ピーナッツはヨーロッパ、アフリカ、アジア、太平洋諸島などに拡がりました。

18世紀後半になるとヨーロッパではスペイン型(スペイン人が持って来た種)が導入され、 食用油製造やピーナッツそのものの消費のために栽培されました。
北米への導入は、ブラジル北部や西インド諸島からのもので、アフリカから奴隷を運ぶ船に食料として供給されたと推定されています。

これらの結果、ピーナッツは、世界中の熱帯、亜熱帯、気温で栽培されるようになりました。

中国へは1600年代にポルトガルによって導入されました。
日本へは中国から琉球を通じて江戸時代中期に入って来たといわれています。
ちなみに現在のピーナッツの世界最大の生産国は中国です。 

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