スポーツをやる方なら皆さん興味を持っておられるであろうプロテイン(タンパク質)について書かせて頂きます。
私たちの身体は60兆個の細胞で出来ていると言われていますが、この細胞はタンパク質で出来ています。
ですから、細胞の新陳代謝を促すためにもタンパク質を日々食べることが必要です。
2015年に示された厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」では、
日本人はタンパク質の1日の目標値は「0.72g/kg」です。
体重50kgの人ですと36g、60kgの人ですと43.2g、70kgの人ですと50.4gです。
しかし、スポーツのために筋肉を付けようとするとこのこれ以上のタンパク質が必要になります。
残念ながら、筋肉を適切に付けるためにどの程度のタンパク質が必要かは
スポーツの種類や個人の目標によって異なり、明示することはできません。
一説にはこの2倍量の程度のタンパク質が必要とも言われています。
スポーツ用に開発されたプロテインは、牛乳由来のものが多く(一部は大豆由来のものもあります)、
ホエイが使われています。
このホエイは牛乳から乳脂肪を除いたものです。ペプチドと呼ばれるものはこのホエイを
酵素によって分解して、消化を良くしたものです。
なお、腎臓が悪い場合にはタンパク質が制限される場合もありますので注意して下さい。
1961年福岡県生まれ。理学博士、医学博士。平成22年度文部科学大臣表彰され、わかりやすい解説に定評があり雑誌・テレビ出演も多い。