ドライフルーツは果物を乾燥させて作るため、生の状態よりも長く保存できることが特徴です。しかし、ドライフルーツの賞味期限が切れた場合、そのまま食べても問題はないのか気になる方もいるでしょう。
当記事では、まずは賞味期限と消費期限の違いを説明した上で、ドライフルーツの賞味期限の目安、正しい保存方法、余ったドライフルーツの活用レシピを解説します。
賞味期限と消費期限は、それぞれの言葉の意味や表示方法に違いがあります。賞味期限と消費期限の違いは、以下の通りです。
・賞味期限
賞味期限は、食品をおいしく食べられる期限を意味します。定められた期限を過ぎたからといって、すぐに劣化したり食べられなくなったりするわけではありません。賞味期限は通常「年月日」表示ですが、製造日から賞味期限までの期間が3か月を超える食品は「年月」表示でも可能とされています。スナック菓子や缶詰、カップ麺、ペットボトル飲料などの傷みにくい食品には賞味期限を設定します。
・消費期限
消費期限は、安全に食べられる期限を意味します。賞味期限と違い、定められた期限を過ぎたら食べないほうがいいとされています。消費期限は年月日で表示し、お弁当やサンドイッチ、ケーキなどの傷みやすい食品に適用されます。
賞味期限と消費期限は、どちらも未開封で書かれた保存方法を守って保存していた場合の期限です。一度開封したら表示されている期限に関わらず早めに食べ切りましょう。
ドライフルーツは、もともと長期保存を目的として作られた食品です。基本的には保存性に優れていますが、おいしく食べられる期間=賞味期限はあります。
ここからは、未開封・開封後・自家製に分けて、ドライフルーツの賞味期限の目安を説明します。
未開封のドライフルーツの場合は、記載されている賞味期限内であればおいしさと品質が保たれます。賞味期限が過ぎると風味が多少劣化することがありますが、ただちに安全性が損なわれるわけではありません。
ドライフルーツの賞味期限は果物の種類やメーカーによって差があるものの、製造から約3~6か月が一般的です。プルーンやレーズンなどの水分が多いものより、バナナやマンゴーなどの水分量の少ないもののほうが、賞味期限は長めになります。砂糖を使用している場合も、砂糖不使用に比べて賞味期限が長くなる傾向にあります。
賞味期限は、あくまで未開封かつ適切に保存した場合の期限です。開封後のドライフルーツには明確な賞味期限は存在しないため、早めに食べ切ることをおすすめします。
「賞味期限の長さ=開封後も安全に食べられる期間の長さ」ではありません。開封後はドライフルーツが空気に触れることで酸化したり、雑菌が混入したりすることで、急速に品質が変わります。そのため、一度開封したドライフルーツは賞味期限に関係なくできるだけ早く食べ切るようにしましょう。
自家製のドライフルーツは、市販品のような明確な賞味期限や消費期限はないため、作ってから早めに食べ切ることをおすすめします。手作りドライフルーツの場合、市販品に比べると、安心して食べられる期間はどうしても短くなります。
特に砂糖や保存料不使用のドライフルーツ、水分量が多いセミドライフルーツは傷みやすいため、2~3日以内を目安に食べるようにしましょう。
ドライフルーツを賞味期限内においしく食べるには、湿気や酸化を避けて保存する必要があります。ここからは、未開封と開封後に分けてドライフルーツの正しい保存方法を紹介します。
未開封のドライフルーツは、パッケージに表示されている方法を守って保存しましょう。多くの商品は、直射日光を避けて高温多湿にならない場所で保存するように記載されています。
直射日光が当たる場所や高温な場所で保存すると、光と熱によって酸化が促進され、風味が損なわれることがあります。また、多湿な場所での保存は、ドライフルーツにカビが生える原因になるため避けましょう。
直射日光や高温多湿を避けられる場所としては、収納棚などの冷暗所が挙げられます。高温多湿になりやすい夏場は、冷蔵庫で保存してもよいでしょう。
開封後のドライフルーツは、袋の中の空気をしっかり抜いてから、湿度と温度の低い場所で保存します。冷蔵庫で保管する場合は、湿度の高い野菜室は避け、チルド室に置くとよいでしょう。
ジッパー付きの商品であれば、密閉して保存できるため酸化を防ぎやすくなります。ジッパーが付いていない商品は、清潔なジッパー付き保存袋に入れ替えるのがおすすめです。乾燥剤や脱酸素剤を一緒に入れておくと酸化防止効果がアップし、カビの発生も防止できます。容器内の空気が酸化や劣化の原因になるため、空気を抜きにくいガラス容器やプラスチック容器での保存は避けるのが望ましいでしょう。
なお、ドライフルーツは冷凍すると繊維が壊れて味が落ちてしまうことから、冷凍保存はおすすめしません。
市販のドライフルーツは、一度封を開けたら賞味期限に関係なくできるだけ早めに食べ切ることをおすすめします。もし賞味期限内に食べ切ることが難しい場合は、余ったドライフルーツをお菓子作りに活用しましょう。
ここからは、ドライフルーツが余ったときに作りたい、簡単レシピを紹介します。
ぶどうの自然な風味を感じられる、しっとりとした口当たりのパウンドケーキのレシピです。焼き上がりから一晩おくと、さらにしっとり感が増します。おやつはもちろん、コーヒーや紅茶のお供にもぴったりです。
<材料(幅18cm×奥行き7cm×高さ6cmのパウンド型1台分)>
<手順>
準備 | 無塩バターと溶き卵を常温に戻し、クルミを荒く刻みます。パウンド型にオーブン用シートを敷き、オーブンは170℃に予熱します。 |
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1 | ボウルに無塩バターを入れ、クリーム状になるまで泡立て器で練ります。 |
2 | 1にグラニュー糖を2回に分けて加え、白っぽくなるまですり混ぜます。 |
3 | 2に溶き卵を3~4回に分けて加え、その都度混ぜます。 |
4 | 3に(A)をふるい入れ、ゴムベラでしっかりと混ぜ合わせます。 |
5 | 4にレーズンとクルミを加え、ゴムベラでさっくりと混ぜ合わせます。 |
6 | 5の生地をパウンド型に流し入れ、ゴムベラでならし、真ん中を少しへこませます。 |
7 | 170℃のオーブンで約10分焼いたら、濡らしたナイフで切れ込みを入れ、さらに約40分焼きます。 |
8 | 竹串を刺して生地がついてこなければ焼き上がりです。パウンド型から外し、オーブン用シート(敷紙)を付けたまま、網の上で冷まします。 |
9 | 粗熱が取れたらアルミホイルで包み、冷蔵庫で一晩冷やします。 |
冷めたらアルミホイルで包んで冷蔵庫で冷やす。1日置いた位が食べごろ。
余ったドライフルーツを使って、自宅で簡単にグラノーラを作ることもできます。ナッツやフルーツなどは、お好みの材料を使っても構いません。
<材料>
<手順>
準備 | オーブンを140℃に予熱し、 天板にクッキングシートを敷きます。無塩バターは溶かしておきます。 |
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1 | ボウルにオートミール、塩、溶かした無塩バター、メープルシロップ、ココナッツ、かぼちゃの種、ひまわりの種、ナッツ類を入れ、ヘラでよく混ぜ合わせます。 |
2 | 天板に1をなるべく薄くなるよう広げます。 |
3 | 140℃のオーブンで約40~50分焼きます。途中で天板を取り出し、天板の中でかき混ぜて再度焼きます。 |
4 | グラノーラが乾燥した状態になったらオーブンから取り出し、温かいうちにドライフルーツ類を加えてなじませます。 |
5 | 5が冷めたら、チョコレートチップを適量加えます。 |
ドライフルーツには、おいしく食べられる期間として賞味期限が設定されています。果物の種類によって異なりますが、一般的に未開封のドライフルーツの賞味期限は3~6か月程度です。開封後や自家製のドライフルーツは、できるだけ早く食べ切るようにしましょう。
ドライフルーツは湿気や酸化に弱いので、直射日光や高温多湿を避けて保存し、賞味期限を意識しながら、おいしく安全に食べましょう。賞味期限内にすべて食べ切るのが難しい場合は、当記事で紹介したレシピをぜひ活用してみてください。
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