栁川かおり
医師/料理家
ドライフルーツが中途半端に残った時には、ドライフルーツバターをよく作ります。作り方は簡単で、好きなドライフルーツとバターを混ぜておくだけ。ここ最近は、ドライフィグやドライパイン、ドライクランベリーで作ったかな?このドライフルーツバターのアイディアは、レーズンバターから。
小さい頃はレーズンが苦手だったけれど、なぜかレーズンバターは好きでした。どんなところが好きだったのかというと、レーズンがバターと馴染んでしっとり柔らかくなってバターの塩味の中にレーズンの甘さが染み込んでいるところ。甘味×塩味のおいしさを知ったのも、きっと
レーズンバターからだったのかもしれません。
ここしばらくは他のドライフルーツで作ってばかりで、原点のレーズンで作ってなかったということを思い出す。レーズンバターを作るのは
久しぶりのこと。しかも今回は枝付き干しぶどう。ちょっと贅沢をしてしまったかな。
トーストはもちろん、ナッツの入ったハード系のパンに付けるのも好き。これがあると忙しい日の朝ごはんも、ドライフルーツのおかげで少し栄養バランスがよくなるし、気分もリッチになる。久しぶりのレーズンバターはやっぱり王道!しかも枝付き干しぶどうで作ったから、
粒も大きくて甘くて存在感もある。
そうそう。レーズンバターと言えば、レーズンバターサンドもある。これも“レーズンバター”という名ではあるけれど、パンに使うものとは少し違う。バターよりもふんわりと軽いバタークリームで、サクサクの軽いクッキーと一緒に食べるとさらにおいしい!この組み合わせを考え付いた人はすごいなぁと思う。レーズンバターついでに、レーズンバターサンドも作ってみたくなってきた。
サンドするレーズンバターは、有塩と無塩を組み合わせてホワイトチョコもプラス。軽さのあるバタークリームにするためにハンドミキサーでしっかり空気も入れてふんわり仕上げにした。レーズンはラム酒漬けにするのが本当だろうけど、子供たちもいるからここは省略。枝付き干しぶどうの枝からとってそのままサンド。収穫したてをサンドしているような錯覚にも感じて面白いのです。
出来上がったレーズンバターサンドは初めてにしてはなかなかの出来栄えになったかも。軽いクッキーとふんわり柔らかいレーズン入りのバタークリームで、ついつい手が伸びる。
次はこれを他のドライフルーツバターで作ってみるのもいいかも??それともこれはレーズンならではの美味しさなのだろうか。
お菓子を食べながらまた別のお菓子のことを考える。考え始めると本当にきりがないよね。
2児のママ。出産を機に2011年より料理ブログを開始。シンプルな料理をより美味しく!をモットーに、まいにち食べても飽きないような「おうちごはん」を目指す。2012年日本テレビ系「ヒルナンデス!」内の史上最大の家庭料理コンテスト「レシピの女王シーズン2」にて優勝し、初のレシピ本を出版。
和食料理人である父の影響により、幼少から実家店舗で料理の基礎を学び、現在も料理家の仕事と両立して和食料理店に立ち腕をふるう。食に関する9つの資格を有しており、企業のレシピ開発やTVなどのメディアでも活躍中。トライアスロンの国内大会では年代別優勝するほどの実力で「食✕スポーツ」の普及活動も精力的に行っている。