栁川かおり
医師/料理家
お酒の弱い私はワインにも疎いのですが、この時期だけは少し別。ボジョレー・ヌーボーの解禁日が近くなると、街のいたるところで宣伝されているので、つい気になってしまいます。とはいえ。普段ほとんどワインを飲まない私は、どんな料理を合わせたらいいのかもよくわかりません。そんな時に簡単にワインとお料理を合わせる方法を教えてもらいました。それは色を合わせること。いろんな種類のワインを飲んだことのない私にとっては、ワインの香りや渋み、味わいをたくさん説明されても、いまひとつピンとこないというのが正直なところ。でも、色ならすぐにわかります。白ワインには白身系や白っぽい食材やソース、といった具合に、ワインの色と近い色の食材や味付けを考えれば、自然と相性も良くなるのだとか。そう考えるだけでもぐっとハードルが低くなります。その法則でいくと赤ワインと合わせるなら、暖色系の色のドライフルーツを選ぶとはずれがないのかなと思ったのです。
レーズンは同じぶどうだから、絶対間違いないですね。それも枝付きの干しぶどうなら、さらにリッチ。濃い深い色合いのベリー類は、ぶどうにも近い色。特にクランベリーの濃い赤色は赤ワインの色により近いかもしれないですね。もしかしたらイチジクやマンゴーも近い色合いかも。色鉛筆も赤の隣にはオレンジが並んでいるしね。
これを全部お皿に並べて、大好きなチーズも少し添えたら、あっという間に完成。甘酸っぱいドライフルーツには、マイルドなクリームチーズやカマンベールチーズが合わせやすい。混ぜたりのせたりはさんだりして、一緒に食べてもいい。塩味の効いたハード系のチーズも実は意外とドライフルーツに合う。フルーツの甘さとチーズの塩味を交互に食べると止まらなくなるのです。
大人はワインと、子供たちはぶどうジュースと一緒に。ぶどうジュースもワインと同じ色だから、間違えないようにね。
2児のママ。出産を機に2011年より料理ブログを開始。シンプルな料理をより美味しく!をモットーに、まいにち食べても飽きないような「おうちごはん」を目指す。2012年日本テレビ系「ヒルナンデス!」内の史上最大の家庭料理コンテスト「レシピの女王シーズン2」にて優勝し、初のレシピ本を出版。
和食料理人である父の影響により、幼少から実家店舗で料理の基礎を学び、現在も料理家の仕事と両立して和食料理店に立ち腕をふるう。食に関する9つの資格を有しており、企業のレシピ開発やTVなどのメディアでも活躍中。トライアスロンの国内大会では年代別優勝するほどの実力で「食✕スポーツ」の普及活動も精力的に行っている。