栁川かおり
医師/料理家
生のプルーンも好きなのだけど、出回る時期は短くて。普段はドライプルーンを食べることの方が多くなります。
それが、子供たちもドライプルーンが大好きということに気が付いたのはここ2~3年のこと。きっかけは、小学校の給食にプルーンが出る!というところから。学校給食でのプルーンの人気は高くて、残りがある日はじゃんけんで争いになるのだとか。
私が子供の頃は給食に出た記憶はないなぁ。。。おやつみたいに食べられて、1個でも栄養価も高いプルーンは成長期の子供たちにもうれしい食材。鉄分も食物繊維も豊富だから、もちろん私にもね!
そんなこともあって、我が家でもちょくちょく買うようになったドライプルーン。子供たちはそのままおやつに食べるけれど、私は紅茶漬けにしておくのも好き。
作り方は簡単で。保存用の瓶にドライプルーンと少しのお砂糖を入れたら、濃いめに入れた紅茶を注ぐだけ。
直ぐには全然変化ないけれど、そのまま冷蔵庫に置いておくと、プルーンに紅茶がじわじわとしみ込んで、ふっくらとろんと柔らかくなる。その代わりに紅茶の方にはプルーンの甘さが伝わって、2~3日もすれば少しとろんととろみもついてシロップのようになります。
このまま食べるのはもちろん、シロップごとヨーグルトにかけるのも好き。
このときはなぜだかバナナも入れたくなる私で。プルーンの紅茶漬けをシロップと一緒にかけたバナナヨーグルト。あればグラノーラも入れてもいい。一皿で十分満足できるし、野菜不足だなぁと思う朝も、これがあればちょっと安心感もあるのです。
このプルーンの紅茶漬けを置いてたある日の朝ごはんのこと。息子がふとプルーンをバタートーストにのせた。これ!おいしそうー。
その時のトーストが、トースターで焼くのではなくて、フライパンにバターを入れてこんがりと焼いたフライパントースト。
パンにバターがじんわりとしっかりしみ込んで、カリッと焼き色が香ばしいフライパントーストに、この柔らかくトロンとしたプルーンの甘さがちょうどいい。
それ以来、プルーンの紅茶漬けを作った時は、フライパントーストの頻度が高くなる朝なのです。
2児のママ。出産を機に2011年より料理ブログを開始。シンプルな料理をより美味しく!をモットーに、まいにち食べても飽きないような「おうちごはん」を目指す。2012年日本テレビ系「ヒルナンデス!」内の史上最大の家庭料理コンテスト「レシピの女王シーズン2」にて優勝し、初のレシピ本を出版。
和食料理人である父の影響により、幼少から実家店舗で料理の基礎を学び、現在も料理家の仕事と両立して和食料理店に立ち腕をふるう。食に関する9つの資格を有しており、企業のレシピ開発やTVなどのメディアでも活躍中。トライアスロンの国内大会では年代別優勝するほどの実力で「食✕スポーツ」の普及活動も精力的に行っている。