栁川かおり
医師/料理家
おべんとうも、毎日のご飯のひとつ。ちゃんと作れる日もあれば、どうしても作れない日も、適当に済ませてしまう日もある。いつも完璧!というのはやっぱりなかなか難しいのです。
たまに作る子供たちのお弁当になると、ちょっと気合も入るし、下準備も念入りにして朝に臨む。それが、自分のお弁当になると一気にモチベーションは下がってしまう。ほぼ、夕ご飯のおかずと一緒だったり、朝ごはんの残りを入れてみたり。特におかずがないなーという日はサンドイッチに頼る。品数がすくなくてもいいし、常備しているハムやチーズや卵、ツナ缶で作れるから。詰めるという作業にも時間がかかるから、そういう悩みもいらないのがサンドイッチのいいところ。
例えばある日のサンドイッチおべんとう。具はちょっと残っていた自家製サラダチキンと作っておいたバジルソースのサンドイッチと、夕ごはんの残りのかぼちゃとクリームチーズのサラダのサンド。パン自体も残りわずかで、小さくなってしまったサンドイッチは、大きさが足りなくて竹かごもスカスカ。隙間にイチゴをぎっしり詰めてごまかしたりして。なんとか形にはなったけれど、これだけだときっとボリューム不足でおなかがすきそう。そんな時は、おべんとうのおともをひとつ。
ロカボナッツを足してみる。アーモンドとクルミとヘーゼルナッツが入ったミックスナッツ。ナッツは糖質が少ないから、立派なロカボ食品だとか。こういう主食だけのお弁当に足すにもうれしいおやつ。普通の“お菓子”だと、どうしても糖質が多くなっちゃうからね。こんな風に個包装のものだと、ちょっと持っていくにも便利なサイズなのもいい。
おやつは大きな袋で買うよりも個包装の方が好き。大きいとお得なことも多いのだけど、食べ始めたら止まらなくなる心配もあり! そういう自制心に自信のない私のような人は、はじめから家に置いておかないというのも一つの手だ。小さくても「1袋」という区切りがあれば、全部食べたところで頭の中でも一区切り。何となく次には手が伸びづらく感じるので、食べ過ぎ防止には一番いい方法かなと思うのです。
出かけるときにも思いついたらすぐに持っていけるしね!忙しい朝の強い味方にもなってくれるのでした。
2児のママ。出産を機に2011年より料理ブログを開始。シンプルな料理をより美味しく!をモットーに、まいにち食べても飽きないような「おうちごはん」を目指す。2012年日本テレビ系「ヒルナンデス!」内の史上最大の家庭料理コンテスト「レシピの女王シーズン2」にて優勝し、初のレシピ本を出版。
和食料理人である父の影響により、幼少から実家店舗で料理の基礎を学び、現在も料理家の仕事と両立して和食料理店に立ち腕をふるう。食に関する9つの資格を有しており、企業のレシピ開発やTVなどのメディアでも活躍中。トライアスロンの国内大会では年代別優勝するほどの実力で「食✕スポーツ」の普及活動も精力的に行っている。