栁川かおり
医師/料理家
インスタグラムをみるようになってから、他の国の料理を目にすることがより増えた気がします。日本人の感覚とはまた少し違う食材の使い方や組み合わせ方があって、それがとても面白いのですが、チーズ好きな私は、チーズの使い方に目がいくことが多いかもしれません。
子供の頃から少しクセのあるチーズが好きで、それもそのまま食べるよりも溶かして食べる方がもっと好き。ハードでも白かびでも青カビチーズでも。ただレンジで温めて溶かすだけなのだけど、加熱することでクセが和らいでなめらかになる、一番のお気に入りの食べ方でした。チーズの中でも溶かしたチーズが大好きの私は、インスタグラムを眺めていてもチーズがとろける写真には余計に惹かれてしまいます。
そこで目にした1枚の写真。白カビチーズを丸ごとオーブンで焼いて、ナッツとフルーツを山盛りにのせたらメープルシロップをかけるというもの。チーズの塩気に甘さを合わせて、さらにナッツの香ばしさとフルーツの酸味も添える。想像するだけできっと好きだと思える。
クラッカーにチーズとリンゴとはちみつをのせて食べる食べ方は一時期よくやっていたけれど、それが大好きな溶けるチーズになった上に、この大胆さが斬新! となると、やらずにはいられない。
白カビチーズを丸ごと焼いていると中央がだんだん盛り上がってきてはちきれそうになってきた。きっと中まで熱々になっている証拠。今がちょうど食べ頃なはず。
大急ぎでアーモンドと生ブルーベリーシロップ仕立てをのせたら、メープルシロップを思い切ってかける。ナイフを入れたらチーズがとろり。これはどうやって食べるのが正解だろうと少し悩んでしまう。
クラッカーですくって全部一緒に!こういうのは食べる時も大胆にいくのがいいよね。チーズの新しい食べ方発見でした。
2児のママ。出産を機に2011年より料理ブログを開始。シンプルな料理をより美味しく!をモットーに、まいにち食べても飽きないような「おうちごはん」を目指す。2012年日本テレビ系「ヒルナンデス!」内の史上最大の家庭料理コンテスト「レシピの女王シーズン2」にて優勝し、初のレシピ本を出版。
和食料理人である父の影響により、幼少から実家店舗で料理の基礎を学び、現在も料理家の仕事と両立して和食料理店に立ち腕をふるう。食に関する9つの資格を有しており、企業のレシピ開発やTVなどのメディアでも活躍中。トライアスロンの国内大会では年代別優勝するほどの実力で「食✕スポーツ」の普及活動も精力的に行っている。