栁川かおり
医師/料理家
クルミ味噌を作った。
作り方は簡単で、クルミを砕いて味噌と砂糖と合わせるだけ。クルミもすり鉢ですったりする必要はなくて。厚手の保存用の袋に入れて麺棒で叩いて砕けばO.K.。
クルミの粒が不揃いな方がむしろ好きで、細かいクルミは味噌としっかり馴染むし、大きく残った固まりは、カリッとしたいいアクセントになる。お砂糖の量も好みがあるけれど、私は少し甘めに作るのが好き。
こういうちょっとした調味料は常備しておくと何かと便利。ほかほかごはんにのせたり、おにぎりにしたり。ごはんとの相性は抜群なのだけど、他にもいろいろ合わせられます。
例えば風呂吹き大根に。もちろんそのままのせるだけでもいいけれど、柚子の皮をプラスするのも好き。固めの味噌だけど、食べる時に大根からじゅわっと出てくる水分のおかげで意外と馴染むのです。
野菜と和えたらあっとう間にクルミ味噌和えに。こごみのような山菜と和える時は、マヨネーズを足しても。クルミの香ばしさとマヨネーズのおかげで、山菜のほろ苦さも和らぎますね。
生野菜と合わせる時は、ドレッシングにするのも手。オイルとお酢を加えて混ぜ、ほんの少し水を入れて伸ばしたら、ほんのり和風なクルミ味噌ドレッシング。固まりのクルミがサラダのトッピングのようにもなって一石二鳥。サニーレタスと紫玉ねぎ、豚しゃぶ肉でボリュームアップしたら、最後にパクチーも。クセの強い野菜と合わせても負けません。
冬はもちろん、春野菜とも相性のいいクルミ味噌。今が一番作りたくなる季節かもね。
2児のママ。出産を機に2011年より料理ブログを開始。シンプルな料理をより美味しく!をモットーに、まいにち食べても飽きないような「おうちごはん」を目指す。2012年日本テレビ系「ヒルナンデス!」内の史上最大の家庭料理コンテスト「レシピの女王シーズン2」にて優勝し、初のレシピ本を出版。
和食料理人である父の影響により、幼少から実家店舗で料理の基礎を学び、現在も料理家の仕事と両立して和食料理店に立ち腕をふるう。食に関する9つの資格を有しており、企業のレシピ開発やTVなどのメディアでも活躍中。トライアスロンの国内大会では年代別優勝するほどの実力で「食✕スポーツ」の普及活動も精力的に行っている。