栁川かおり
医師/料理家
のんびりの週末はおにぎりを作る。
おにぎりは意外と手間がかかるので、忙しい朝はおにぎりを握るよりもお茶碗にご飯を盛った方が断然早い。時間とココロの余裕がないと作れない気がしますね。
「おにぎりの具は、何がいい?」と子供たちに聞くと、高率で「塩!」という答えが返ってきます。息子は特に塩おにぎりが大好きなのです。だけどこの一番シンプルな塩おにぎりこそ、実は一番難しいといつも思います。
おにぎりを作る時、私は型を使って形と握る強さを均一にしています。ここまでは道具の力を借りるおかげで、難なくクリア。型を使うと塩をまぶせないので、この後に軽く手で握ります。濡らした手に、オイルと塩を少しずつなじませてからまぶすように優しく握って完成。
オイルはお好みですが、あった方が冷めても美味しいし、ごま油にしたりオリーブオイルにしたりすることで、簡単アレンジもできるのでよく使います。
でも、苦手なのが最後の塩加減。足りないか、ちょっと塩辛いかで、よく苦情がきてしまうのですが、ここ最近になってようやく感覚がつかめてきたかもしれません。
おにぎりの日はそれだけでひと仕事。他におかずもあまり用意してないことも多いというのに、塩おにぎりだと本当に“ごはんだけ”になってしまいます。そういう時には、ぱっと出せるナッツも一緒に並べて。
おにぎりで糖質は十分すぎるくらいとっているし、低糖質で他の栄養素も補えるナッツはこういう日にも便利。小魚入りのロカボナッツなら、さらにお得な気分。食べ盛り、育ち盛りの子供たちにもぴったり。
いつもはおやつに食べているけれど、こういうものなら食事の時に食べていても違和感ないですね。やっぱりついつい手が出ます。
2児のママ。出産を機に2011年より料理ブログを開始。シンプルな料理をより美味しく!をモットーに、まいにち食べても飽きないような「おうちごはん」を目指す。2012年日本テレビ系「ヒルナンデス!」内の史上最大の家庭料理コンテスト「レシピの女王シーズン2」にて優勝し、初のレシピ本を出版。
和食料理人である父の影響により、幼少から実家店舗で料理の基礎を学び、現在も料理家の仕事と両立して和食料理店に立ち腕をふるう。食に関する9つの資格を有しており、企業のレシピ開発やTVなどのメディアでも活躍中。トライアスロンの国内大会では年代別優勝するほどの実力で「食✕スポーツ」の普及活動も精力的に行っている。