高橋善郎
料理家/トライアスリート
夏といえばスパイス。スパイスといえばハーブ。暑い時期は体が自然に欲してくるので不思議なものです。最近のスーパーでもスパイスやハーブの種類が以前より増えているような印象で、より家庭に身近なものになってきてますよね。
お店ではよく使いますが、自宅で妻とお酒を飲むときは生ハムやチーズと合わせたり、スパイスとハーブで仕上げたイタリアンサラダなど極々シンプルなものが多い高橋家。
ただ、シンプルだからこそ見た目も大事にしたいと思ってしまう僕。そんなときに枝付き干しぶどうを一緒に添えてみると上品でかわいい見た目に早変わり!一般的な干しぶどう(レーズン)を合わせてもOKですが、この「枝付き」がポイントなんです。
枝付き干しぶどうは枝付きのまま太陽の恵みを存分に受けて乾燥させたもの。生のぶどうのおいしいところがギュッと詰まっていて、見た目も美しい、まさにレーズンの中の女王さま。そんな枝付き干しぶどうを添えれば、シンプルなのに品のある一皿に仕上がります。どうせ食べるならかわいい方が会話もはずむしお酒もおいしくなりますもんね。
僕自身、干しぶどう(レーズン)はトレーニングや小腹が空いたときによくつまみます。そのまま食べるのはもちろん、これまでいろいろな料理にも活用してきました。パスタや卵料理、煮物など、加熱することでコクや自然の甘さも出るので、いつもの料理に深みが出るんです。スパイスとハーブを主体に組み立てて、そこに干しぶどうが加われば料理が楽しくなること間違い無し!
噛むほどに口の中に甘酸っぱい味わいが広がってその食感がやみつきになる枝付き干しぶどうはそのまま食べるのが一番贅沢!でもスパイスやハーブ、チーズなどとペアリングすることで干しぶどう(レーズン)の楽しみ方で広がります。
2児のママ。出産を機に2011年より料理ブログを開始。シンプルな料理をより美味しく!をモットーに、まいにち食べても飽きないような「おうちごはん」を目指す。2012年日本テレビ系「ヒルナンデス!」内の史上最大の家庭料理コンテスト「レシピの女王シーズン2」にて優勝し、初のレシピ本を出版。
和食料理人である父の影響により、幼少から実家店舗で料理の基礎を学び、現在も料理家の仕事と両立して和食料理店に立ち腕をふるう。食に関する9つの資格を有しており、企業のレシピ開発やTVなどのメディアでも活躍中。トライアスロンの国内大会では年代別優勝するほどの実力で「食✕スポーツ」の普及活動も精力的に行っている。