高橋善郎
料理家/トライアスリート
10月半ばともなるともう年末のおせち作りが頭をよぎってきます。今年は春から夏にかけて遠出することができなかったので月日が経つのがさらに早く感じます。その影響もあって各地で旬を迎える食材を楽しむ機会も残念ながら少なくなってしまいました。この職業柄、本当に悲しいことです・・・。ただ、悲しさの反面、こういったご時世だからこそ離れていても旬の味わいを楽しんでもらいたいと尽力してくださっている方々がたくさんいて、実際おうちにいても食べることができるので本当にありがたいですよね。
そのひとつがブルーベリー。普通は8月に旬を迎えるブルーベリーですが、シロップ漬けにすることで旬の味わいをそのまま閉じ込めた美味しいブルーベリーがいつでも楽しめるんです。シロップ漬けと言ってもその味わいは旬のブルーベリー以上?と思ってしまうようなおいしさなので、まずはそのまま楽しんでいただきたいです。
そして、食材だけでなく日々移り変わる季節感も大事にしていきたいですよね。今の時期はスポーツの秋、芸術の秋、食欲の秋と言われるくらい様々なイベントが目白押し。新しい生活様式を取り入れつつ、季節を感じる楽しいイベントは外したくないですよね。
その中でもやっぱり欠かせないのがハロウィン!今回はハロウィンイベントにぴったりな秋色の「デザートピザ」を作ってみました。デザートピザと聞くと甘いピザを想像するかもしれませんが、塩味も程よく効かせた子どもから大人まで楽しめる一品なんです。
ハロウィンらしくかぼちゃとクリームチーズで作ったかぼちゃクリームソースをベースに、焼き上がったピザに新物のブルーベリーシロップ漬け、生ハム、ミントなどをのせて完成!
今回、ブルーベリーシロップ漬けをピザに使用しましたが、使い方のバリエーションは無限大。ヨーグルトやサラダにかけるのはもちろん、ライトシロップを使用した優しい甘さなので魚や肉料理のソースに活用すると、素材の味引きたった品のある料理に早変わり。
少し前に「ブルーベリーシロップ漬け」の実とシロップを使用した「ブルーベリーハイボール」を紹介させていただき、お店で販売したところ大人気でした!ウイスキーベースの飲み物だけでなく、シロップを焼酎、日本酒、ワインに入れれば風味のアクセントに、実を加えれば食感や見た目のアクセントにと食べ物だけでなく飲み物に使っても楽しいんです!
オンラインハロウィンでも、ソーシャルディスタンスを配慮した親しい方とのハロウィンパーティでも、ブルーベリーをふんだんに使用したデザートピザやドリンクは楽しい気分を一層盛り上げてくれるはずです。
2児のママ。出産を機に2011年より料理ブログを開始。シンプルな料理をより美味しく!をモットーに、まいにち食べても飽きないような「おうちごはん」を目指す。2012年日本テレビ系「ヒルナンデス!」内の史上最大の家庭料理コンテスト「レシピの女王シーズン2」にて優勝し、初のレシピ本を出版。
和食料理人である父の影響により、幼少から実家店舗で料理の基礎を学び、現在も料理家の仕事と両立して和食料理店に立ち腕をふるう。食に関する9つの資格を有しており、企業のレシピ開発やTVなどのメディアでも活躍中。トライアスロンの国内大会では年代別優勝するほどの実力で「食✕スポーツ」の普及活動も精力的に行っている。