おでこや鼻、顎などにできるニキビは、誰にとっても気になるものです。「ナッツを食べるとニキビができる」と言われることもありますが、必ずしもナッツがニキビの直接的な原因になるとは限りません。
当記事では、ナッツとニキビの因果関係やナッツに含まれる肌に役立つとされる栄養素、ニキビを防ぎやすくする食べ方について説明します。「ニキビに悩んでいるけどナッツを食べたい」「ナッツ好きで美容も気になる」という方は必見です。
「ナッツがニキビの原因になる」と言われることもありますが、必ずしもナッツが直接的な原因とは限りません。ニキビの原因はさまざまな要因が関係しておりますが、油分の過剰摂取や栄養バランスの偏りがその一つと考えられています。ナッツ類は脂質を多く含むため、「食べすぎると油分のとりすぎになる=ニキビの原因になる」と考えられることが多いです。
確かに油分のとりすぎはニキビの発生につながる可能性がありますが、スナック菓子や菓子パン、揚げ物などに含まれる油分(トランス脂肪酸や飽和脂肪酸)を指すのが一般的です。一方、ナッツに含まれる脂質は不飽和脂肪酸であり、美容や健康に重要な役割を果たすと言われています。
また、ナッツには美容や健康への効果が期待される栄養素も含まれているという魅力もあります。美肌や体の健康をキープするためには、ナッツで不足しがちな栄養素を補給するのも一つの方法です。
そもそもニキビとは、正式名称を「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」とする皮膚の状態であり、毛穴に皮脂が詰まり出口付近が炎症を起こしている状態を指します。ニキビができる主な原因には、次のようなものがあります。
【ニキビができる主な原因3つ】
また、生活習慣や食生活・食習慣の乱れ、栄養不足、睡眠不足、ストレス、便秘、ホルモンバランスの乱れなども、ニキビを引き起こす原因として挙げられます。誤ったスキンケアがニキビの原因となることもあるので、適切なスキンケア方法を知ることも大切です。
アーモンドなどのナッツは、ビタミンEなど美肌効果が期待される栄養素を含むため、健康な肌を保つのに役立つ可能性があります。適度な量のナッツを積極的に取り入れ、ニキビ対策に活用しましょう。
ここでは、美肌効果が期待されるナッツの栄養素について解説します。栄養素の特徴や肌への関わりも併せて確認し、栄養満点のおいしいナッツで美肌を目指しましょう。
たんぱく質は人間の体を構成する主要な成分であり、生命の維持に欠かせない重要な栄養素とされ、全身の皮膚にも多くのたんぱく質が含まれています。皮膚を構成するたんぱく質には、コラーゲンやエラスチンなどの種類があり、肌のハリや弾力を維持する役割を果たしています。
アーモンドやカシューナッツ、ピスタチオなどのナッツには、皮膚を構成する材料となる良質なたんぱく質が含有されています。これらのナッツを積極的に摂取すれば、たんぱく質の不足を補うことが可能です。たんぱく質を適切に摂取することで肌のターンオーバーが整えば、理想の肌につながるでしょう。
皮脂は、肌表面を覆う皮脂膜を形成することで、皮膚のバリア機能を維持する働きを担っています。しかし、動物性脂肪を摂取しすぎると皮脂が過剰に分泌され、皮膚のバリア機能が低下する恐れがあります。一方で、皮脂が少なすぎると乾燥肌になる可能性があります。
不飽和脂肪酸は、植物性の食品や魚介類の脂質に多く含まれる脂肪酸です。しかし、不飽和脂肪酸は体内で作れない必須脂肪酸であり、食物から摂取しなければなりません。
アーモンドやクルミ、ヘーゼルナッツなどには、オレイン酸やオメガ3脂肪酸などの不飽和脂肪酸が含まれています。ナッツを積極的に摂取することで、皮脂分泌のバランスを保つことができれば、肌のバリア機能をキープできるでしょう。
出典:ニキビ研究室「皮脂」
ビタミンAは、皮膚や粘膜の健康を維持する働きを持つ脂溶性ビタミンの一種であり、活性酸素の働きを抑える「抗酸化ビタミン」の1つとしても知られています。
活性酸素は、老化や免疫機能の低下などを引き起こすとともに、肌の弾力やハリを保つコラーゲンなどのたんぱく質を破壊する恐れがあります。体内では活性酸素を抑える酵素が機能しているものの、年齢を重ねると酵素の量や機能は低下する傾向にあります。
アーモンド・ピスタチオ・ピーカンナッツにはビタミンAが含まれており、酵素による処理だけでは追いつけない活性酸素に働きかける効果が期待されます。コラーゲンの材料となるたんぱく質も多く含まれているため、皮膚の健康維持に役立つでしょう。
ビタミンEは、抗酸化作用を持つ栄養素の一種であり、体内の活性酸素と結びつくことで活性酸素を除去し、他の物質が酸化されることを防ぐ働きがあるとされています。不飽和脂肪酸から作られる過酸化脂質の生成を抑えたり、紫外線の影響から肌を守ったりすることが期待されるため、美容に関心のある方にとっても重要な栄養素です。
また、ビタミンEは血流を改善し、細胞の新陳代謝を促進する効果も期待されています。アーモンド・クルミ・ピスタチオ・ヘーゼルナッツ・ピーカンナッツにもビタミンEも含まれているため、エイジングケアをサポートする役割を果たすでしょう。
ナッツに限らず、特定の種類の食品のみを大量に食べることは、栄養バランスの偏りにつながります。ニキビを予防しようとナッツを過剰摂取することは、かえって逆効果となる恐れがあることに注意しましょう。
ここでは、ニキビを気にすることなくナッツを食べたい方に向けて、適切なナッツの食べ方・ポイントについて紹介します。
ナッツにはさまざまな種類があり、どのナッツにも肌にうれしい成分が含まれていますが、構成割合は異なります。同じ種類のナッツばかりを食べ続けると、摂取できる栄養素に偏りが生じる場合があることに注意が必要です。
ニキビが気になるときは、不飽和脂肪酸や抗酸化作用を持つビタミンEを含むアーモンドやクルミを中心に、さまざまな種類のナッツを少しずつ食べるのがおすすめです。さまざまな種類のナッツが入ったミックスナッツを選ぶなど、自分の肌の悩みに応じた組み合わせを試してみましょう。
ナッツは健康に良いとされる食品ですが、脂質が多くエネルギーが高い食材でもあります。摂取カロリーが大幅に増えないよう、食べすぎず適量摂取を心がけましょう。
ナッツの1日あたりの摂取量は、約25~30gが目安量とされています。ミックスナッツの場合は「片手の手のひらに乗る程度」と考えておくといいでしょう。デルタでは、1袋30gの小分けパックにしたロカボナッツを販売しています。日常生活で手軽に高品質のナッツを楽しみたい方は、ぜひお試しください。
ナッツに含まれる脂質は酸化しやすい性質があります。酸化が進むと、風味が劣化するだけでなく、脂肪酸などの栄養成分が変質するリスクがあることに注意が必要です。そのため、ナッツを保存する際には、できるだけ空気に触れにくい状態で保管するようにしましょう。
デルタのロカボナッツシリーズは、個包装になっていたり、光を通しにくいパッケージだったりと、ナッツが酸化しにくい状態で保存できるようになっています。ナッツが大容量の場合は開封後はなるべく早く食べきることが大切ですが、すべて食べるのが難しいときは持ち運びしやすいミニパックや小分けになったナッツを選ぶとよいでしょう。
「ナッツを食べるとニキビができる」というのは迷信であり、ナッツがニキビの直接的な原因にはなりません。ニキビの原因は皮脂の分泌や毛穴の詰まり、アクネ菌の増殖など複数の要因が関与していると考えられます。ニキビやニキビ跡を防ぎたいときは、健康的な生活習慣を心がけるほか、バランスのよい食事も大切です。
アーモンドなどのナッツには、たんぱく質・不飽和脂肪酸・ビタミンA・ビタミンEといった、美しい肌作りに欠かせない栄養素が含まれています。普段の食事だけで美肌に必要な栄養素を補うのが難しいときは、おやつなどにナッツを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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